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63. 北北西に進路を取れ(2024年)
English version is available here.前回、2021年のプロジェクトで七倉ダムの下端広場の地面に表示した風向曲線に直径100mのコンパスを上書きし、高瀬川の川筋を臨んで方位NNW(北北西)22.5°を表示、七倉ダムの下端から高瀬川の源流をたどるとともに、七倉ダム以降のSW(南東)に向かう流路も想定し表示する。また、先述の調査の過程と結果を複数枚のデジタルサイネージによ...
56. 消えた集落─閉村の碑からよみとるもうひとつの理由(2022年)
English version is available here.旧松代町にも十日町市と同名の小貫集落があった(もう1つは信濃川対岸の旧中上の飛足にあった)。小貫(こつなぎ)という地名には、大通と小道、集落と集落とをつなぐ交通路の要や峠から下りた地点という意味があり、交通の一服休みの場所に立地した集落と言われてきた。両集落とも平成4年と19年に閉村となっておりそれぞれ400年、800年にわたる存...
53. 養老川を翔ぶ(2021年)
English version is available here.南北に直流している養老川は東京湾岸地域では珍しいものである。東京湾に注ぐ36の河川(放水路を含む)のうち真北に向かってながれている河川は他にない。また、かつて「暴れ川」と言われた養老川は複雑に蛇行している。暴れ川とは急な降雨による増水を吸収・緩和するバッファ・ゾーンが狭小なため、河川の急激な増水による侵食、堆積、崩落が急速に進み蛇...
51. 6000年前、養老川の本流がここを流れていた(2020年)
English version is available here.養老川が流れるこの地域一帯は77万年前に古期御嶽山が噴火市した時に生じた火山灰の上にある。海底で堆積した地層がこの数十万年間で隆起し、房総半島として地表に現れて以来、長い年月の水と風による風化作用の結果、今日の養老川の姿が形成されたと言われている。今から6,000年ほど前には、養老川の本流はほぼこの場所を流れていたことがわかってい...
50. 「もつれるものたち」展(東京都現代美術館・KADIST共同企画)(2020年)
English version is available here.1974年以降、日本各地で環境資源調査を行いながら、自然の動作や環境の変化から得た地域独自の環境資源目録・データとして記録し、考察を非アートして表現してきた。2000年以降は「大地の芸術祭」をはじめとしたプロジェクトにおいて、その土地や社会の歴史と自然条件の関連を探求し、遠い過去の自然の挙動を再現する野外の大型インスタレーションを...