007:ドローイング:清水川原#1

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秋山郷は中津川の渓谷にあり、河川作用による侵食、運搬、堆積の結果として長い時間をかけて形成されたものである。しかし、そうした河川の変遷については、河川工学的な記録が1950年以前については確かなデータが残されていない。そのため、1960年代に撮影された空中写真を用いて、当時の清水河原から下流の猿飛橋付近までの中津川の流況変遷を復元する試みから、三筋の古い流路を確かめることができた。

鈴木牧之の記述には1820年代の中津川の状況について、河川の流況、季節ごとの水量変化、橋への影響などの印象が記されているものの、流況の変化についての直接的な記述がない。気象現象については、霙、雹、霰、雪などの観察に関心を持っていたようである。特に『北越雪譜』の中で雪の結晶(雪状)の顕微視図は鈴木牧之の自然に対する深い興味を示している。