オリジナルは、ニューヨークのアップ・ステート、オネオンタ市にあるNYSY(ステート・ユニバーシティ・オネオンタ)においてジャド・ヤルカットと共同制作し、実演したフィルム・パーフォーマンス「Floating TheaterにおけるJud Yalkutのミクスト・メディア・パフォーマンス”Dream Reel”」である。このDream Reemが2024年6月にペンシルヴェニア大学図書館での企画のためにJud Yalkutの映像とパラシュート・カノピーとともにされた。
オリジナル制作当時、実験映画作家たちの一部に映像の試写幕として、平面で静止した四角い画面に飽き足らず他の斬新な映写幕によって新しいイメージを模索している作家たちがおり、そうした中にJud Yalkut、Rudi Stern、Jackie Cassenらがいた。
Jud Yalkutが当時私が空気構造物として実験的に制作していてパラシュート・カノピーの動きに興味を持ち、これを映像の被射幕として使えないかと相談を受けたのが事の発端であった。Rudi Stern、Jackie Cassenなどはエア・ドームを被写幕として活用することに興味を持ったようである。同様にCharlotte Moorman, Nam June Paikの2人は熱気球での空中パーフォーマンスを披露した。当時Village Voise紙で映画評を担当していたJonas Mekasが新被写幕(projection recipient)に言及したのが契機になっている。