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57. 昔はみんなたのしかった─文化人類学手法によるフィールド・ワークから(2022年)

English version is available here.ペンシルバニア大学時代に習得した文化人類学のフィールド・サーベイの手法を越後妻有の限界集落問題に援用したプロジェクトである。ペン大のあるフィラデルフィアの場合は、デラウェア川の支流、スクールキル川の大地にかつて存在していたアメリカ先住民の集落跡地での現地調査手法と経験が雛形となっている。十日町市には小貫(こつなぎ)と呼ばれる集落が...
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46. 越後妻有の風─フローリング・スカルプチュアー・パラシュート・カノピー(再制作)(2018年)

English version is available here.オリジナルは1969年にニューヨーク州立大学オネオンタ校にてジャッド・ヤルカットと共同制作したミクスド・メデイア・パフォーマンス「ドリーム・リール」のために制作したもので、以降、シルク・スクリーンなどを用い同じテーマで制作している。2024年、フィラデルフィアのペンシルバニア大学での展示企画のため、オリジナル映像の断片とともに再制...
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43. パリのセーヌ川にはかつて3本の支流があった─バック川、ビエーヴル川(2013年)

English version is available here.タイトルが示す通リ、近世オスマンの都市計画以降に埋め立てられた旧パリ市内を流れていたセーヌ川の支流の痕跡をたどったヴィデオ映像記録である。現在は埋め立てられ、車道やその他の土地利用に供されているが、かつては川だった。坂道や曲がり道などからもかつての川の流れの面影を感じさせる。バック(Bac)川については、現在のオルセー美術館の東側...
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48. サイフォン導水のモニュメント(2018年)

English version is available here.津南町・鹿渡にある東京電力信濃川発電所は「ダム水路方式」と呼ばれ、ダム式と水路式を組み合せた方法でダムに貯めた水を地中の圧力隧道で下流に導き、ダムよりも高い落差の水圧で発電する方式を採用している。信濃川上流の長野県飯山市の西大滝ダムより取水、津南町までの21kmを圧力隧道(暗渠)で導水され、最終地点に近い津南町・辰ノ口に達すると1...
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47. 読売新聞「編集手帳(2018年9月9日)」

English version is available here.アートを社会との関わりで分類した稀有な論述であり、”Art as a social practice”の好例。「アート作品」扱いではあるが、展示内容については異例であることに理解を示しており業界にはインパクトがあった珍しい記事。Henshu Techou : Yomiuri Shimbun editorial notebook, ...
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44. 土石流のモニュメント(2015年)

English version is available here.2011年3月12日の長野県北部地震で生じた土石流により埋没した津南町辰ノ口トヤ沢の災害跡地を検証したプロジェクト。最大震度6弱の地震に伴い約17万立方mの岩塊が崩落し、下流の積雪や土砂を巻き込んで土石流となって流出し、国道353号を100m以上にわたって埋塞した。未だに2万立方mの不安定な土塊が斜面上に残存していることから、今後...
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39. ぼくとわたしの水都大阪(2009年)

English version is available here.小学生・中学生の子どもたちを対象としたワークショップで、かつての淀川の流路、現在の大阪市内の河川、子どもたちが考える未来の大阪の河川を5,000分の1地形図の上に腹ばいなって青いインクで描き、皆で話し合う体験をしてもらった。昔の大阪の川は交通、運送、伝達、農業、畜産、飲料、農業、気温・気温調節、洪水(内水氾濫)調節、防災、景観とい...
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40. ゴブラン美術館パーマネントコレクション「ファウナとフローラ」(2010年)

English version is available here.フランスの文化省と国立ゴブラン工場からゴブラン織りの原画として「Fauna et Flora」の提供依頼があり、2000年からほぼ4年間パリ市のゴブラン通にある工場で制作された。この原画は1997年のLe Credacでの個展の出品作から選ばれた。同個展から推薦されCNAP(Centre National des Arts Pla...
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38. 阿賀野川はここを蛇行していた(2009年)

English version is available here.この地域はかつて「古阿賀」とも呼ばれ、あばれ阿賀野川の乱流からとり残された三日月湖があり、また、現在では絶滅危惧種のアサザ、ガガブタなど貴重な水棲植物が自生する水部である。かつてこの潟の幅は90m近くもあり、地域の住人は対岸まで張った綱をたぐりながら往き来したという。往年の様子を再現した舟運を体験するイベントも企画された。この阿賀...
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41. 潮流の中の島々(2013年)

English version is available here.備讃瀬戸の潮流は概ね東西に流れ、規則正しくほぼ6時間ごとに転流している。この海域には多くの島や浅瀬が点在しているため流速は海底地形によって変化し、島陰では反流区域が生じたり、急流・渦が派生する。高松港沖では、高潮・低潮位前後にこうした流型が顕著に見られる。島隠のない広い海域では流速は概ね遅く、季節・日によって流向、流速は著しく異な...